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國體の本義 前田慶一 現代語訳
上巻
國體(国体) 國體の本義(国体の本義)
文部省編纂『國體の本義』概要
このサイトは、同名の『國體の本義』という戦前の文部省が著わした本を底本としています。この本は、検索をかければ原文を読むことができます。ここで、少し『國體の本義』について説明いたします。
『國體の本義』は、文部省教学局が編纂した本で、初版は、昭和十二年五月三十一日です。この本は、たった156ページの小冊子ですが、一流の学者が集まって書いたものです。当時の日本政府の公式見解と考えてよいでしょう。
内容は、二部に分かれています。第一部は「大日本國體」、第二部は「国史における國體の顕現」となっています。難しい題ですが、第一部は、いわゆる國體の大筋を説明する総論であり、第二部は、國體がどのように歴史的事実や文化に現れているかを説明した各論と考えていいでしょう。
この本は、173万部発行され、戦前は、どの家庭にも一冊はあったと言われています。皮肉なことに、この本が非常に優れた國體の解説書であったために、GHQから一番先に抹殺すべき本として取りあげられました。そして発禁図書の指定を受け、市場から回収されてされてしまいました。
米国の国民の教育水準からしたら、これだけ高度な哲学的内容の書物が、一般家庭に普及していることは脅威であり、GHQは、日本人の教育と規律正しい国民性を腐らせることを決意したことでしょう。
ここでは『國體の本義』を底本としたという理由について、おおまかに分かっていただけたらよいかと思っています。


左に『國體の本義』の表紙と奥付を示します。
昭和十六年までは、このように表紙に題名を書いた紙を貼り付け、天・地・小口を裁断し整える余裕がありました。しかしながら、写真には示しませんが、昭和十七年に入ると、題名はそのまま表紙に印刷となり、裁断して整えることがなくなってきました。昭和二十年の終戦が近づき、製本に関する物資が不足したり、手間がかけられなってきたのではないかと思います。
奥付に関しては、左の写真のように昭和十七年時点で、103万部発行となっています。総発行部数173万部は、納得できる数字です。
また、紙は質が悪く、印刷を見てもらうとわかるように、字が潰れたり、かすれています。A5版。定価三十五銭。

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