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今上天皇皇后両陛下

天皇皇后両陛下(写真:宮内庁)

皇居内の水田で稲刈りをなさる天皇陛下

 

            (写真:宮内庁)

 

 

            國體(国体)の原点(國體の本義より)

 

 

                天と地の始まり

 

古事記には、「天地が初めてあらわれたときに、高天の原(たかまのはら)に、天之御中主神アメノミナカヌシノカミ)が生まれ、ついで、神産巣日神(カミムスビノカミ)、高御産巣日神(タカムスビノカミ)が生まれた。」と記されています。

 

 

また、日本書紀には、「天ができてから地ができた。そして神が生まれた。その神の名を国常立尊クニノトコタチノミコト)という。」と記されています。
 

 

古事記、日本書紀とも、天と地の始まりのときに、最初の神々が生まれたと記しており、日本は、元をたどれば、この神々に行き着き、はるかに昔に日本の源が生まれたことを記しているのです。

 

 

 

 

                日本の国土の始まり

 

クニタチノミコトの七代あとに、伊弉諾尊イザナギノミコト)、伊弉冉尊イザナミノミコト)という神々が生まれました。二人の神々は、剣をもって日本の国土をつくりました。その剣を天の沼矛(あまのぬぼこ)と言います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沼とは美しい玉(ぎょく)をいいます。また、二人の神々は、日本の国土のあとに、山と川、草や木、もろもろの神々を生みました。そして、さらに全てを治める天照大神アマテラスオオミカミ)を生みました。

 

 

 

 

                  天照大神

 

天照大神を皇祖(こうそ)と呼びます。伊勢神宮内宮には、天照大神が祀られています。歴代の天皇は天照大神を、その直接の先祖とします。

 

 

天照大神は太陽の神であり、全てを照らし、生きるものすべてを養う神です。我々は太陽の神の元に生まれたことになります。日章旗、旭日旗は太陽を現わしています。国旗とは天照大神の御しるしなのです。

 

 

 

 

                天壌無窮の神勅(てんじょうむきゅうのしんちょく)

 

天照大神は、御子である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)に天から地へ降ることを命じました。ニニギノミコトを皇孫(こうそん)と呼びます。ニニギノミコトが、天から地へ降ったことを天孫降臨といいます。天照大神は、ニニギノミコトに日本を治めよと命じました。

 

 

それを天壌無窮の神勅といいます。この神勅が國體の原点です。天壌無窮の神勅を示します。

 

 

 

「瑞々しく稲の穂の実るこの良い国は、我が子孫が永く君となって治める国である。汝、瓊瓊杵ノ尊よ、行って治めよ。民とともに元気であれ。皇位の栄えるところは、天地とともに限りなく続いて窮まるときはないであろう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                天壌無窮の神勅原文

 

 豊葦原(とよあしはら)の千五百秋(ちいほあき)の瑞穂(みずほ)の国は、是(こ)れ吾(あ)が子孫(うみのこ)の王(きみ)たるべき地(くに)なり。

 

宜(よろ)しく爾皇孫(いましすめみま)就(ゆ)きて治(しら)せ。行矣(さきくませ) 宝祚(あまつひつぎ)の隆(さか)えまさむこと、当(まさ)に天壌(あめつち)と窮(きわま)りなかるべし。
 

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                神鏡奉斎の神勅(しんきょうほうさいのしんちょく)

 

天壌無窮の神勅とともに神鏡奉斎の神勅がくだされました。「この神鏡は、私が魂として、わが身の前に仕えるように、仕え祭れ。」これは、神鏡を天照大神自身と思いあがめよという意味です。それ故、伊勢神宮の御神体はこの神鏡です。

 

 

次に、思金神(オモイカネノミコト「思金神は、皇孫を助けて政事をせよ。」と仰いました。これは、ニニギノミコトの身の回りに仕えて政治(まつりごと)をせよという意味です。

 

 

ニニギノミコトは皇家の始祖であり、オモイカネノミコトという思慮深い神をはじめとし、他の全てはニニギノミコトと、その子孫に仕えまつりごとをするものであるということです。ここに、天皇と臣下のはっきりとした区別ができました。

 

 

 

 

                齋庭の稲穂の神勅(ゆにわのいなほのしんちょく)

 

次に、天照大神は、ニニギノミコオトに稲穂を渡して「高天原で食する祭りの場所の稲穂を、そなたに与え任せよう。」と仰いました。

 

 

この神勅を齋庭の稲穂の神勅といいます。日本人は、天照大神からニニギノミコオトに戴いた稲穂、すなわち米を食べるようになりました。

 

天壌無窮の神勅、神鏡奉斎の神勅、齋庭の稲穂の神勅三大神勅と呼ぶことがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                  國體の原点

 

神勅には、日本国が永遠に続くという言明である天壌無窮の神勅、ニニギノミコトの子孫、即ち直系の子孫が天皇となり日本を治めるという万世一系の皇位が示されています。

 

 

さらにオモイカネノミコトに象徴される、天皇の臣下たる我々の存在が示されています。そして、皇位継承の御しるしである三種の神器の最も大切な神鏡の由来が示されています。

 

 

ここに、天壌無窮の神勅、万世一系の皇位、三種の神器という國體の原点が全て示されました。日本国は、三大神勅により成り立っています。

 

 

國體とは、このように神話の昔からすでに定められているのです。

 

 

歴代天皇は、天照大神の降された三大神勅を戴く存在です。

 

 

歴代天皇の御心は、この天照大神の御心と一体です。このことは、歴代天皇の(みことのり)と御製(ぎょせい)を拝読することによりはっきりと伺い知ることができます。

 

 

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「國體とは何ぞや、曰く

 

初天孫之降臨下土也、天祖賜以三種神器曰玉、曰鏡、曰剣、因勅曰、芦原千五百秋之瑞穂国、是吾子孫可王之地汝皇孫就而治焉、行矣宝祚之隆当與天壌無窮者矣

 

すなわち、天壌無窮の神勅そのものである」

 

 

「憲法制定と欧米人の評論」金子堅太郎著(昭和十三年)

 

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