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神宮

 

 


皇室の御祭祀に於ける神宮とは、必ず伊勢の神宮を申し上げ、神宮神号を「皇大神宮」と申し上げる。普通に「伊勢神宮」と用いるが「伊勢の神宮」「伊勢の大神宮」と申し上げるのがよい。また明治五年九月太政官布告を以て神宮神号の「太」は「大」を用いしめることになっている。神宮が我が国民精神発揚の淵源として尊貴この上もなきは今更申し上げるまでもないが次ぎにその大要を記すこととする。

伊勢の神宮 神宮は内宮(ないくう)、外宮(げくう)に分かれ、内宮は申すまでもなく八咫鏡を御形代(おんかたしろ)(御神体)として天照大神を奉祀されたもので、皇大神宮と申し上げる。垂仁天皇の二十五年、今の伊勢の宇治五十鈴川の川上に、万代に変わらぬ御鎮座の地を占めさせられる。外宮は、天照大神の御食の司掌神である豊受大神(とようけおおみかみ)を奉祀されたもので、豊受大神宮(とようけだいじんぐう)と申し上げる。
豊受大神は別名を保食神(うけもちのかみ)と申し、天照大神はこの大神から五穀の種子を得させられた。御鎮座あらせられたのは内宮鎮座の四百八十五年後である。

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