國體の本義(二)前田慶一 現代語訳 中巻
現代語表記 国体の本義
宮号(みやごう)
皇族は何宮と申し上げ、一般では皇族各殿下が事実上分かれて御一家を立てさせられているように解しているが、皇室制度の御精神では皇室は一家族であらせられる。
それでは、宮号とは何であるかと申せば、ただ、甲の皇族乙の皇族とを分別されるための御称号であって、御家名(御名字)ではない。
親王が御成年に達せらるれば、御称号を宣賜の御沙汰であるが、これが一般で申し上げる宮号である。この場合においては、天皇がその御方を御血統にお近い方々御一団の御中心として認められ、宮号(宣賜の御称号)を立てさせられるもので、民間の分家とは全然異なるのである。
御称号
正式には宮号を申すのであるが、なお親王、内親王御誕生の場合御命名と共に賜わる御称号がある。
これは、御呼名(御幼少時の御愛称)とも申すべきもので、宮号とは全く性質を事にする。即ち親王御成年と共に、新たに御称号(宮号)を賜わるのは前記した如くである。
宮号、御称号の場合 (例、秩父宮は宮号、淳宮は御称号)用語上見出しには殿下をつけないで差し支えないが、記事中には必ず殿下をつけるべきである。
御名を記す場合(例、崇神親王、成子内親王、春仁王、正子女王等)直接に御名を記す場合は必ず殿下をつけるべきである。
なお照宮(てるのみや)成子(しげこ)内親王殿下、成子内親王殿下、照宮殿下、照宮様と申し上げるが、照宮内親王殿下とは申し上げない。
なお内親王、女王様方を姫宮様と申し上げても差し支えない。殿下、妃殿下、若宮、姫宮とそれぞれ区別して申し上げるのがよい。
以上
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