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          欧米起源の主義の内容について
ここでは、『臣民の道』「序言」に現れた欧米起源の「主義」について述べてみます。
 
前項の「序言」では、「個人主義」「自由主義」「功利主義」「唯物主義」が、具体的に示されています。そこでは國體と相容れない思想であると言っています。
個々の主義について簡単に理解してみましょう。
各主義の簡単な解説は、『臣民の道 精解』(昭和十七年 三浦藤作著)より抜粋しました。戦前日本の、あるいは三浦藤作の考えを読んでみることは価値があると思います。
 
◎個人主義
 
個人本意の人生観・世界観に基づいて、社会と個人との関係を解釈し、個人をもって唯一の実在とし、社会を個人の集合にすぎないものとする思想。倫理学上においては、利己主義即ち個人的快楽説となり、社会学上においては唯我主義を生じ、次いで自由主義を生じ、さらに社会主義に近づく。即ち、人間の実際生活に現われて、他人の利害を顧みず、公共に奉仕する思いがなく、ただ私利私欲のみを優先する処世観となったものである。
 

◎自由主義
 
個人の自由を強く主張して、全ての束縛状態を排除する思想をいう。もとは個人主義に属する社会思想として生じた。自由主義は、その解釈により他の思想に大きな影響を与えた。

◎功利主義
 
多くの人々の幸福を増進することを道徳上の理想とする倫理思想。個人の快楽及び幸福を理想とする思想を快楽説という。公衆的・全体的に拡大した快楽説をもまた功利主義という。一般に、個人の私利の主張を正当と認める思想である。多くの人々あるいは公衆のためというものの、突き詰めると「個人のため」であるという主張に帰着することに特色が認められる。
◎唯物主義
 
唯物論から発する思想。唯物論は、物質を実在の前提として精神を説明しようとする学問の体系である。唯物論に関しては説明を割愛する。今日、唯物主義という名称は、物質主義、実利主義と同義で扱われ、精神よりも物質を尊重するもの、物質上の利益を唯一の目的とするものとして認識されている。(筆者註:無神論の根源です)
                                    終
いかがでしょうか。私は三浦藤作の定義は、簡明に核心をついていると思います。
これら思想は、大家族国家日本と全く相容れないものであることは明白と思います。
                                    以上
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